ボリンジャーバンドの計算式やスクイーズ、エクスパンションの使い方

ボリンジャーバンド、皆さんはどのように使っていますか?

逆張り、順張り色々とボリンジャーバンドの使い方はあるかと思います。

 

使ってみて合わないようであれば、無理に使うことはないと思いますが、「よく分からないから使っていない」というのは、実はもったいないことかもしれません。

 

今回は、そんなボリンジャーバンドのについて私が実際に使用しているスクイーズやエクスパンションなどの使い方や、計算方法についてみていきましょう。

ボリンジャーバンドとはトレンド系インジケーターの仲間

 

ボリンジャーバンドについては、「トレンドや買われすぎが分かる!!MT4のインジケータの種類と注意点」という記事で少し触れていますのであわせて読むと参考になります。

 

ボリンジャーバンドは、テクニカル分析・指標の一つで、トレンド系インジケータ(指標)に分類されます。

 

トレンド系とは、チャートのトレンド(流行)=「上昇トレンドなのか下降トレンドなのか」を把握するためのものです。

 

しかし、私はボリンジャーバンドをオシレーター系ともいえる特徴があると考えています。

 

なぜなら、偏差を利用して「偏り」を見る指標ということで、その偏りが大きければ適正値(偏りが少ない標準値)に戻るはず、という原理を活用出来るからです。

 

ボリンジャーバンドの計算式や計算方法

ボリンジャーバンドは数本の線が描かれ、そのバンド(=帯)を見ていくわけですが、どのような線でバンドが構成されているのでしょうか。

 

計算式はこちらです。

ボリンジャーバンドの計算式の画像

 

ボリンジャーバンドの計算式の使い方

まず、一定期間における終値の平均値を出します。

そして、次にその平均値から期間内の各終値がどの程度離れているかを絶対値で表していきます。

ただし、平均値が偏りの真ん中というわけではありません。

 

分かりやすい例でいけば、2科目で0点と100点の人の平均点は50点ですが、2科目で50点と50点という人の平均点も50点です。

 

絶対値で表していくため、相場価格が平均値から1円高くても、1円低くても同じだけかけ離れていることになります。

 

この絶対値で表された数値を2乗した後に期間数で割ります。さらにその後平方根(√)を求めます。

 

これを標準偏差「σ(シグマ)」と呼び、「平均値±標準偏差」が±1σ線、「平均値±標準偏差×2」が±2σ線となります。

 

なお、σは小文字のため、大文字Σが示す単純な総和ではないので、音で聞いている場合には注意が必要です。

計算によるボリンジャーバンド内に価格が収まる確立

バンド内に価格が収まる確立

この標準偏差に対して、統計学の「正規分布」という考え方から価格変動の確率を出していくと

・±1σに収まる確率:68.26%

・±2σに収まる確率:95.44%

・±3σに収まる確率:99.73%

となると考えられます。

 

「±3σの中にほとんどの値が入る」ということを言っているわけですが、あくまでそのバンドの中に価格が収まる確率ですので、バンドを広く取れば取るほど、ほとんどの値がカバー出来るというのは当然です。

 

むしろ、ここで大切なのは±3σのバンドに入っていながらも、±2σに入っていない場合です。

これは平均値からプラスマイナスどちらかは不明ですが、大分離れたところに価格があるという=偏っているということです。

 

ボリンジャーバンドの使い方は逆張りが基本

つまり、±2σから外れたところに位置する確率は95.44%ですので、5%未満です。

ということは、±2σから外れた場合は、

平均値の方に価格が戻っていくだろうという「逆張り」が基本的な考え方です。

 

 

真ん中に移動平均線、その上下に+1σ、-1σ、さらにその上下に+2σ、-2σ…と線による

バンドを構成していきます。※実際の運用では、±3σは用いず、±2σまでというのもよくあります。

 

線そのものではなく、線の中を面として捉え、その中のどの辺りに価格が位置しているかというのが、ボリンジャーバンドの運用の仕方となります。

 

そういう意味では、オシレーター系のRSIと同じで、単純に偏りの数値が出ますので、適正値に戻るであろう動きを利用して予想に役立てることが出来ます。

 

 

開発者は「ボリンジャーバンドの使い方は逆張りに使うべきではない」と言った理由

実は「ボリンジャーバンドは逆張りに使うべきではない」と、なんと開発者のジョン・ボリンジャー自らが指摘しています。

 

これは先程書いたように、±2σを外れる値に来たら戻るはずだ。っと単純思考で取引を行うと、失敗する可能性が高いためと言われています。

 

ここで重要になってくるのが、バンドの幅です。

バンドの幅が広いというのはどのような状態かといいますと、これはボラティリティ(変動率)が大きいということです。

 

つまり、相場が活発に動き出したということです。

このようにバンドが収束から拡大に広がるとき、相場の急変時やもみ合いから大きなトレンドが発生する場面では、順張りとして使います。

 

この局面によって逆張り、順張りを使いこなすのが、ボリンジャーバンドの難しさであり、有用な所です。

 

 

ボリンジャーバンドのスクイーズやエクスパンションの使い方

 

ボリンジャーバンドの帯を考えるとき、帯が広がっているか収束しているかという「今の状態」よりも、拡大から収束へとか収束し続けているのかといった「バンドがどういう動きをしているか」という連続性の方が重要です。

 

それでは、局面ごとにバンドの見方について紹介したいと思います。

 

ボリンジャーバンドのスクイーズ(収縮)の使い方

英語で「搾る」や「押しつぶす」という意味で、バンドが絞られている状態が続くことです。

スクイーズは、ボラティリティが少ない=レートの値動きが非常に小さいため、取引をしかけるエントリーのタイミングとは言いにくい状態です。

 

ただし、このスクイーズが長く続けば続くほど、その後に大きなトレンドが発生するきっかけとなります。

スクイーズが続いているときは次のエントリーチャンスを見逃さないようにしたいものです。

 

ボリンジャーバンドのエクスパンション(拡大)使い方

その名の通りバンドが拡大することで、ここでのポイントは値動きに沿ってだけでなく、プラスマイナス両側のバンドが開くということで、この両側のバンドが開くことが、強いトレンドの始まりの合図ということです。

 

また、強いトレンドが出ているかはトレンド系のインジケーターもチェックしながら、判断してもらえればと思いますが、ボリンジャーバンド単体で見ても真ん中の移動平均線がどちらを向いているか、ということでもある程度判断することが出来ます。

 

ここで敢えてエクスパンションを紹介しているのは、トレンド発生時の順張りなのか、偏差による逆張りかを判断するポイントになりやすいからです。

 

ボリンジャーバンドのバンドウォークの使い方

値動き方向にバンドが並行して動いてる状態です。

先程のエクスパンションの後に発生する場合が多く、強いトレンドが発生していると判断される材料で、この場合には順張りでのエントリーが勧められます。

 

つまり、ボリンジャーバンドはトレンドが発生しているときには、偏差の考え方が機能しにくいということで、いくら偏りがあっても相場全体が動いているのであれば標準偏差に戻る。という考え方そのものが成り立ちません。

 

そのため、偏差の考えを適用するかどうかは、まずは強いトレンドが発生していないか。ということを見極める必要があります。

 

一定の変動幅で上がったり下がったりを繰り返す「レンジ相場」でこそ、オシレーター系の特徴も持つボリンジャーバンドは効果を発揮しますが、スクイーズのように、そもそもボラティリティが小さいのであれば、当然大きな利益は見込みにくくなります。

 

というように、実際によく考えてみると当たり前のことばかりなのですが、テクニカル分析では「こういう場合はこう取引する」というような考え方ばかりが先行してしまうことも事実です。

 

計算式などはそこまで深く考えず「こういうもんだ」と割り切って構わないと思いますが、「何に気をつけないといけないか」というのは、どういう考え方に基づいた指標なのか分かると自ずと気づくことが出来るかもしれません。

 

「ボリンジャーバンドの代表的な使い方」のまとめ

FXのボリンジャーバンドの代表的な使い方は、トレンド系のインジケータと分類されていますが、オシレーター系の特徴をもった使い方をすることがお勧めです。

 

ただし、トレンドが発生している場面では標準偏差そのものもトレンドに沿って変動するため、標準偏差に振り戻るであろうという考え方が通用しなくなります。

 

そのため、他のインジケータも駆使しながら、現在は逆張りなのか、順張りなのか見極める必要があります。

 

上手く使いこなして、より正確に相場を把握し、取引に役立ててもらえたらと思います。

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