FXにトンカチやトンボ!?チャート分析に役に立つ厳選ローソク足パターン

このコラムでは、これからFXを始めようと考えている方や、FXを始めたけれど「まだよく分からないことが多くて…」という方向けに、用語の解説やシーンの紹介をしています。

 

以前の記事でローソク足の4本値のヒゲやローソク部分が何を示しているか、見方について紹介しました。

 

今回はより具体的な見方として、トンカチやトンボといったローソク足の種類=大まかな形状、そのときの相場によく見られるFXローソク足パターンの傾向を分析し、それをチャート画像を使って紹介していきたいと思います。

FXのローソク足の見方とは? まずはチャート上の陽線と陰線を理解しよう

2017.08.30

FXローソク足パターンの傾向分析と見方の注意

これからローソク足の形状・種類ごとの紹介をしていきますが、その前に注意点があります。

それは、これから書くことは基本的なローソク足の特性は、「知っているトレーダーはみな知っている」ということです。

 

FX取引に限らず、相場は実体経済・動向+期待値・トレーダーの心理によって動きます。

 

そのため、逆張りのように敢えて裏をかくような動きをするトレーダーもいるでしょうし、明らかな「上昇サイン」と言われているものが出ていたとしても、その国の政権の内情がわかっていれば相場が暴落するという予想が立つ場合もあるでしょう。

 

 

予想は予想でしかなく、未来は分からない以上、「予想」の範疇を出ません。しかし、それを単なるギャンブルにしないために、通貨ペアのそれぞれの国の経済や政治動向という国全体の話。

 

そして、こうしたチャートそのものの分析。

こうした双方のアプローチ、すなわち、情報とテクニックによって、

少しでも精度を高めるというのは、投資やビジネス全般に言えることかもしれません。

 

大陽線-陽線の実体が大きいもの-

では、実際に種類を見ていきましょう。

最初は「大陽線」です。ちなみに、これ「太陽の線」ではなく、大きな陽線という意味です。

 

何が大きいかというと、実体部分ですが、実体が大きくヒゲ部が短いものはまた別な種類となるので、ある程度上下のヒゲが出ていて、実体が大きいものというイメージです。

 

 

大陽線が出たときに、何が起こっているかというと、指定した期間での始値と終値が大きく上がったということです。

 

そのため、上昇の勢いがあるということで、買いサイン=FX的に言うと「買いポジション保持のタイミング」と言われます。

 

 

但し、「大きく上がった」だけに過ぎないので、反発の可能性はないか、なぜ上がったのかということを考えることも欠かせません。

 

小陽線

陽線の実体が短く、上下のヒゲがある程度均等に出ているものを「小陽線」と呼び、その形状から「コマ」と呼ばれたり、別な呼び方で「陽極線」と呼ばれることもあります。

 

高値と安値が、始値と終値よりは一時的に動いたものの、始値と終値での変動は少なく、様子見サインとして言われることが多いです。

 

陽線の坊主と丸坊主

次は「坊主」と呼ばれるもので、実体が大きく、かつヒゲがない・もしくは短いものを言い、特に、上下ヒゲがないものは「丸坊主」と呼ばれます。

 

「陽線の丸坊主」が出たとき、何が起こったかというと、実体が大きいので大きく上昇したということが一つ。

 

そして、「ヒゲがない」ということは始値=安値になり、終値=高値になったということです。

これは順当に上がっていったということですね。

 

一度反発して始値を下回れば下ヒゲが出ますし、急騰して一時的に終値を超えれば上ヒゲが出ます。

つまり、「陽線の丸坊主」は非常に強い買いサインということです。

 

坊主の亜種「大引け坊主」と「寄り付き坊主」

これは一般的な呼び名ではありませんが、分かりやすいようにそのように書いています。

丸坊主が「通常種」だとすると、「亜種」的な位置づけのものがあります。一つは、短い下ヒゲのみが出ている場合。

 

陽線の場合は「陽(線)の大引け坊主」と呼ばれ、「大引け坊主」は何が起こったかと言うと、一時は始値を下回りましたが、最終的に大きく上昇したということです。

 

始値からすぐに下がってから上がったというケースも考えられますが、多いのは「上がってから急反発し始値を下回り、その後また大きく上がった」というケースです。

 

この陽の大引け坊主も強い買いサインとなります。なお、高値を抜けてしまうと、上のヒゲも出るため、通常の大陽線となります。

 

寄り付き坊主

大引け坊主とは逆に短い上のヒゲのみが出ている場合。

なお、実体が小さい場合やヒゲが長い場合は別な形状となるため、基本的には坊主+短い上ヒゲとなります。

 

一時的に終値を超えるくらいの高値を更新しましたが、やや下がる形で終値を迎えたとうことです。

 

あるいは、一時反発したが始値までは下がらず、また盛り返して終値を迎えたということです。

「陽の寄り付き坊主」の場合も、強い買いサインとなります。

上影陽線-トンカチ-

 

タイトルにもあるトンカチ。陽線で上ヒゲが長く、下ヒゲがないもの。

かつ実体は短めで、形状からそう呼ばれています。

 

何が起こったというと、陽線のため、始値より終値の方が上がったものの、一時的に急騰し、そこから大幅に下がったということです。

 

下ヒゲがないため、始値よりは下がらなかったわけですが、既に反転して下降トレンドに入ったものと考えられることが多く、陽線ではありますが、どちらかというと売りタイミングとして見られます。

下影陽線-カラカサ-

トンカチとは反対に、実体が短めで下ヒゲが長く、上ヒゲがないもので、形状からカラカサと呼ばれます。

 

 

一度大きく下落したものの、最終的には持ち直し、始値を終値が上回っており、底値を抜けたとして、この後上昇する傾向が強い、買いサインとして見られます。

トンボ-T字-

始値と終値が同じだった場合、実体はどうなるのでしょうか。

この場合、実体は長方形ではなく、ただの線として表現されます。

 

では、このトンボのように「T字」の場合、始値=終値=高値となっており、安値が大きく下げたということです。

 

始値から下げっぱなしだったものの、終値のときにはなんとか始値まで持ち直したということで、これから上昇する=買いサインとして見られます。

 

トウバ=逆トンボ

T字をひっくり返したのが「トウバ」です。トンボの逆ですので、始値と終値、そして、安値が同じということで、一時的に高騰したということです。トンボとは逆に売りサインとして見られます。

 

十字線

名前の通り十字になっている状態です。どのようなときに十字になるでしょうか?

まず、始値と終値が同じ状態でトンボやトウバのように横線が出来ます。

 

縦線は上下のヒゲとなるので、始値と終値が同じで、高値も安値もそれなりに動いたということです。

 

この場合は、上昇トレンドから下降トレンドへ、またはその逆のように、その前までの「トレンドの転換点」として見られます。

 

陰線の場合

陽線の場合から紹介していますが、陰線の場合も同様で、解釈としては陽線の逆となります。

大陰線、陰の丸坊主、小陽線(コマ)、上影陰線(トンカチ)、下陰陰線(カラカサ)と、おさらいも兼ねて並べましたが、どのような形かイメージできますか?

 

陽線のときとは逆のサインになりますが、陽線の形状・サインの種類が分かっていれば、陰線の場合もすぐわかると思いますので、割愛します。

 

言い換えると、陰線の場合がイメージしにくいのであれば、陽線の場合も同様だと思います。

まずは陽線から、一つ一つの形状とどういうことが起こっているか、よく自身の中に落とし込んでいきましょう。

ローソク足の種類のまとめ

 

今回は、「こうしたローソク足が出た場合には、こうなることが多い」というローソク足の種類を紹介しました。

 

ローソク足の肝となるのは、自身の通貨ペアの特徴と取引スタイルに、指定したローソク足の期間が合っているかというのが非常に大きい要素となり、冒頭でも紹介したように、経済状況や政治動向等も大切です。

 

例えば、最近の話では北朝鮮のミサイル発射。国民保護サイレンを実際に聞く日が来ることになるとはと驚きしました。

 

この問題に関しては、様々な意見及び私見もありますが、あくまで相場の話に終始しますと、相場がどのように動くと考えたが、そして、結果は皆さんもご存知の通りです。

 

重要な情報がたくさんあっても、未来はわからず予想を外すこともあるでしょう。しかし、それはある種当然のことで、経済アナリストから占い師まで当て続けることは出来ません。

 

ですが、そうかといって、全く情報も得ようとせず、何となくハイアンドローを続けていてもそれではギャンブルとなんら変わりません。

 

ただ、それはよくよく考えると、ビジネスや日常生活でも通じる部分は多いのではないでしょうか。

 

少しでも精度を高めようと、もっと良くなるために、失敗を減らすために、情報を集め、自身のスキルを上げ、試行錯誤を繰り返す、それこそが「納得のいく選択」であると私は考えています。

 

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