みなさん、こんにちは。MCBです!!
今までのファンダメンタルズ分析の記事でなぜ非常に基礎的な話をしたのかといえば、
今まで記したことが理解できないと、今回の為替レートの基準値の出し方が分からなくなるからです。
前回までのおさらいは下記にまとめていますので是非確認してみて下さい
まず、値段の表示には前回のポイントのように大別をして2種類があります株式相場の方法というのは「株式そのものの価値」を算出したものです。
この考え方で富を築いた投資家の紹介を致します。
INDEX
為替レートの基準値の決め方や決定方法を知る重要性
世界を代表する投資家、ウォーレン・エドワード・バッフェット、その師匠のグレムアムが考案したバリュー投資方の基本で、この考えが基本にし世界的な投資家になったのです。
ウォーレン・エドワード・バフェットはアメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家、慈善活動家。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。大統領自由勲章を受賞している。
バフェットはバークシャー・ハサウェイの司令塔であり、長期投資を基本スタイルとし、長期間に渡って同社に高い運用成績をもたらした。
つまり、その株価が割安か、割高かの判断を、基準値を設定してそれより安ければ買い、そして高ければ見送りという方法で成功したのです。
ウォーレン・エドワード・バッフェットは常に、株価が割安か、割高なのかの基準を設けて取引の判断をしているのに、みなさんは、ドル円レートの割安、割高の判断はできますか?
そもそも、今の為替水準が割高か、割安か、適正かの判断ができますか?
世界の一流投資家の基本がその値段が適正か否か、を常に判断しているのに、ほとんどのトレーダーがやっていないのがほとんどです。
そもそもその判断をする基準値を自分でもっていなければ、あなたが為替の世界で成功することなんてありえません。
偶然に、成功したとしても価値基準がないので、儲けてもすぐに吐き出すだけの話なのです。
だから、このサイトを通じて正しい知識を、つけていってほしいと私は考えます!!
為替レートの基準値を決めるのは両国家の価値

株式相場は企業の根源的な価値を見出して、それを算出し、それよりも安い状態であるのであれば買い、高ければ見送りというのが株式市場の基本です。
為替相場(FX)も、先ず、そのレート自体が適正であるか否かの判断が重要になるのですから、それを知らなければなりません。
その場合のその根源的な価値というのは国家の信用が挙げられます。
その根源的価値というのは、その国が年間、いくら稼げるか?という数字は、GDPという数字にとって変わることができることは GDPの影響や関係を知ることがFXファンダメンタルズ分析の近道!!で解説詳しく解説しています。
しかし、その国の根源的価値というのは、為替相場の場合は両国を比較した数字なので、ドル円レートであるのであれば、アメリカと日本、両方の正確なGDPを算出しなければならないのです。
企業の価値を算出するのにも一苦労なのに、為替の場合は規模が大きい、その上、2つやらないと比較した数字はできない、という相当、困難な作業になるのです。
実際に自分はそんなことをやる気はない、という方でもこのロジックを理解していないと今後、説明する経済指標の説明をするときに理解ができなくなります。
為替レートの基準値を決め方の計算式とは
今までは根源的な国家の価値の話を出す必要性を説きました。
では、そこから、比較数字の出し方の話しをします。
ちなみに先に計算式を紹介しますと、
日本GDP総額÷アメリカGDP総額によって基準の為替レートが算出されることになります。
なぜこのような計算式になのかについては、
- 一物一価制度
- ビックマック指数
上記2つの考え方が分かればなぜ、このような式になったのか理解が出来ます。
経済学の基礎基本の一物一価制度
経済学には同じ商品で同じ質量のものは、必ず、最後には同じ値段になるという法則があります。
この意味は、非常にかんたんで東京で1万円で売っているものが札幌では2万円するとします。
みなさんが商売人であれば、どうしますか?東京で買って、札幌で売るという行動にしますよね。
そうすると諸経費を除いた純利益は1万円儲けられます。
しかし、東京では皆が買うので値段は上昇し、札幌では皆が売るので値段が下がります。
そして将来的には、価格は同じ値段になる、というのが一物一価制度になります。
これを利用した最近の犯罪は香港からの金の密輸になります。
金の価格も世界のどこの地域に行っても同じで、日本は消費税という税金が自動的に8パーセント還元されますので、みな中国や台湾で金塊を買い、日本で売却をするのです。
また、流行りのHFT取引(超高速取引)は、この値段差が収斂をするということを、利用した取引でその取引時間はマイクロ秒単位になります。
ビックマック指数で適正価格を導き出す
為替の入門書には必ずこのビックマック指数の解説が掲載されているので、読んだ方は理解をしたと思いますが、これをどう為替に考えるのか、皆目、見当もつかないと思います。
今まで書いたことを事例にこのことを検証してまいりたいと思います。
ビックマック指数のビックマックとはハンバーガーのこと

そのコンセプトは世界のどこの地域に行っても価格も品質も同じということになります。
つまり、アメリカのビックマックが100円で、日本では200円と仮定すれば、この比較は二倍になります。ですから為替レートは2になります。
なぜなら、ビックマックは、日本だろうと、アメリカだろうと、同じ品質であり、量なのだから、その価格は経済学の一物一価制度では、同じ値段になるのです。
つまり、同じ値段に調整をするので、この場合、為替レートは2にしたら、同じ値段になります。
では、アメリカの通貨単位はドルですから、アメリカのビックマックを1ドル、日本は200円にした場合、為替レートはいくらになりますか? ということです。
マクドナルドのビックマックに例えて、世界で、ビックマックの価格が、適正な価格はいくらなのか?という理論なのです。
これは、当たり外れがありますが、極めてロジカルなレート算出方法になるのです。
上記の答えは1ドル200円が正解ですよね。この計算方法というのを考えると、
200÷1=200円ですよね。この計算式を覚えておいてください。
まとめ!!
途中でも計算式を出しましたが、上記の算出方法をみるとドル円レートの場合は、
日本GDP総額÷アメリカGDP総額によって基準の為替レートが算出されることになります。
この比較がドル円の基準値の算出方法になります。
日本÷アメリカをやることによって、その両国の物価が均一になるのが、為替レートなのです。
理論上、為替レートを介すことによって、両国で買い物をする場合、同じような物価になっていないといけないのです。
ちなみに、実際にアメリカにいくと、アメリカの物価は高いと感じ、そしてアジアにいくと日本の物価より安く感じるものです。
これは、ドル円レートが割安過ぎ、アジア通貨に対して円は割高であることに起因をしています。
つまりドル円レートはトランプ大統領の主張通り、割安過ぎるのです。トランプ大統領の主張は日本では荒唐無稽なようなことを言われますが、アメリカ人にとっては極めて都合のよいことなのですね。